【バンドワゴン効果】イナゴ投資と具体例~株式投資は美人投票【株・FX】

「株式投資は美人投票」というのは、イギリスの経済学者、ケインズによる言葉です。

美人投票とは、多数の女性の中から最も美人と思う女性に投票し、全体の投票結果と投票者の投票が同じだった場合、投票者に賞金が出る、といったようなものです。

重要なのは、投票者が賞金を獲得するには自分が美人と思う女性ではなく、投票者全体が誰に投票するかを当てなければならないことです。

いくら自分の視点で見て素晴らしい銘柄であっても、大衆の目にとまりません。

資金(買い)が入ってこない銘柄に投資しても利益は得られません

投資家の心理についてまとめた記事はこちら

https://dibss.net/psychology/investor-psychology/

バンドワゴン効果とは

バンドワゴン効果

ある選択肢を多数が選択している現象が、その選択肢を選択する者をさらに増大させる効果

 

バンドワゴン効果を簡単にいうと「人気があるものはますます人気がでる」ということになります。

人は「みんなと同じがいい」「みんながやっているならやりたい」というように他の人と同じことが安心安全と考える傾向にあります。

 

安心したいからみんなと同じがいい

人気があるものを支持する

人気があるものがさらに人気になる

これは特に、協調性を重視する日本人に当てはまりやすいといえるでしょう。

 

また、自分だけ違う意見を言うと周りから白い目で見られたり後ろ指をさされたりするかもしれないため、それを避けるために周囲に同調しようとします。

投資におけるバンドワゴン効果

投資におけるバンドワゴン効果の例として、名著デイトレードで記載されている内容が非常にわかりやすいです。

バンドワゴンとは、パレード等の際に使われる行列の先頭を走る楽隊車です。

デイトレードでの比喩を解釈すると、

バンドワゴンに最初に乗り込みパレードを始めた者たち→仕手筋や大口など相場を支配する層

バンドワゴンの楽し気な音楽や雰囲気→銘柄に関するツイートなど諸々の煽り

バンドワゴンに後から乗る者、バンドワゴンの後ろの行列に並んでいる者→イナゴ・個人投資家

 

このように解釈できます。

 

バンドワゴンに後からどんどん人が乗り込むと、重くなりバンドワゴンは先へ進めなくなります。

バンドワゴンを動かすためには、乗り込み過ぎた人や通路を塞いだり、次から次に乗り込もうとする行列にいる人たちをどうするのか…

つまり相場が終わった、重くなりすぎた銘柄がどうなるのか、はご存知の通りです。

 

デイトレードでのバンドワゴン効果の説明部分は非常に秀逸ですので是非、実際に読んでいただきたいです。

バンドワゴン効果の投資以外での例

人気商品・人気ドラマ

何か欲しい商品があった時、その商品の評判を調べたことはありませんか?

情報技術の発達に伴ってレビューや口コミを探しやすくなった今では、それを読んで「人気があって評判もいいから自分も買おう」と背中を押されたことがある方も多いのではないでしょうか。

また、自分が観ていないドラマを何人もの友人が話題にしていたりネットで人気があると持ちきりだったりすると「自分も観てみようかな」という気になりませんか?

 

このように、実際に良いものが売れたり人気になっているのではなく、多くの人から良いと認識されているものが売れたり人気になっていることがわかります。

行列ができる店

行列ができている店を見つけるとつい気になって並びたくなりませんか?

人がつくる行列には、より人を引き寄せる効果があるといわれており、行列を見て「こんなに人が並んでいるんだから、この店の料理はおいしいに違いない」と考えて自らも列に並ぶ傾向にあります。

 

この場合も、行列=人気があるという認識によって人から注目されるのです。

バンドワゴン効果は私たちの身近なところでもよく見受けられます。

バンドワゴン効果によって自分好みの人気の商品やお店と巡り合って得をしたという場合があれば、自分の好みではない商品やお店で少し損をしたという場合もあると思います。

そのため、バンドワゴン効果が良いか悪いかは一概には言えません。

しかし、人気があるものを見つけて欲しくなった時に「いま自分はバンドワゴン効果によってこれが欲しくなっている可能性がある」といったん自分にブレーキをかけ、対象物のことについてよく調べて冷静に判断することが重要です。

多くの人の意見を先に取り入れるのではなく、まずは対象物がどんな特性を持っているのか、自分はそれについてどう思うのかをしっかり見極めることが大切です。

イナゴ投資を克服するには

この記事を読んでイナゴ投資に走ってしまう理由の一端が見えたかと思います。

バンドワゴンの例で考えてみると、バンドワゴンは再び動き出す為に動きの妨げとなっているものを排除する。

つまり調整が入るとわかります。

イナゴ投資をして失敗する要因の大きな部分として、この調整の局面を待てず、高い位置で購入してしまうというのがあるかと思います。

パンパンになっているバンドワゴンはいずれ多くの人を落としていきます。

空いて乗りやすくなるタイミングまでは、巻き込まれないように少し離れて待ちましょう、ということですね。

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました