この記事では、ストレスとは何か・ストレッサーの種類についてご紹介します。
あなたはどんな時にストレスを感じますか?
仕事が多すぎる
同僚や友人との人間関係に悩みがある
やりたいことがあるのにできない
など、多かれ少なかれ誰でもストレスを感じるシーンはあります。
このような悩みを解決するには「ストレスとは何か・どんな種類があるのかを知ること」が大切です。
ストレスとは
「ストレス」という言葉は、もともとは物理学の分野で、圧力による物体の歪みを指していたといわれています。
「ストレス」は、ストレス学説において、生体内に生じた歪みの状態を表現する抽象的な言葉として使われ始めました。
ストレスは、「生体に何らかの歪みを起こさせる刺激」と「その結果生じる歪み」に区別されます。
ストレスの原因ストレッサー
身体に歪みを生じさせる刺激であるストレッサーは大きく3つに分類されます。
ストレッサーの種類
②生理的ストレッサー…病気やケガ・睡眠不足・過労など
③心理的・社会的ストレッサー…人間関係(会社・学校・家庭など)
ストレッサーの例
葛藤(コンフリクト)
・ゲームもしたいし、彼女とデートもしたい。
・つらい練習は嫌だけど、試合に負けるのも嫌だ。
・ケーキを食べたいけど、太るのは嫌だ。
このような状況下におかれた人は、行動傾向が相反しているため行動ができなくなり、内部に緊張状態を持ち続けることになります。
フラストレーション
このような状況下におかれた人は、内部にそのフラストレーション状態といわれる高度の緊張状態が生じ、ストレス状態に陥ります。
<例>フラストレーションが起きやすい障害とは?
・外的な障害…法律などの規制や経済的要因・対人的要因
→お酒を飲みたいけど高校生だから法律で禁止されている。
→大学に行きたいけどお金がない。
→一人暮らしをしたいけど親が許さない。
・内的な障害…世間体や常識・体調不良などを含めた自分の中の問題
→人に嫌われるから、非常識だと思われたくないからやらないなど。
ライフイベント
日常における生活に変化が生じた場合、ストレッサーとなる見方があります。
様々なライフイベントの中で、ストレスレベルの上位に位置づけられるものは次のとおりです。
・配偶者の死
・離婚
・夫婦の別居
・結婚
・解雇
・退職
ストレッサーとなるライフイベントは、人間関係の問題が多い傾向があります。
日常苛立ち事
日常生活において稀にしか経験しないような重大な出来事よりも、より日常的に繰り返し経験されて不快な情動を引き起こすような出来事である日常苛立ち事の方がストレスを感じやすいとされています。
・会社での人間関係が悪い
・仕事の量が多すぎる
カタストロフィ
大規模災害や凄惨な犯罪などに遭遇した時に、身体的外傷とは別に大きな心理的ダメージを受けて、それが心の傷として長く残ります。
まとめ
今回は、ストレスとは何か・ストレッサーの種類についてご紹介しました。
◎ストレス(状態)…生体側に生じた歪み
◎ストレッサー…その歪みを生じさせた刺激
◎主なストレッサー…葛藤(コンフリクト)・フラストレーション・ライフイベント・日常苛立ち事・カタストロフィ
◎ストレスの蓄積によって精神面・身体面の不調を引き起こす恐れがあるため注意が必要
ストレスが蓄積されると、イライラ・不安感・落ち込み・集中力の低下といった精神的な影響が生じます。
それらが悪化して、うつ病やパニック障害などの心の病気を引き起こします。
また、心の病気だけではなく、頭痛や肩こり・高血圧・胃潰瘍といった身体面の不調の原因にもなります。
ストレスをためすぎないこと、そしてストレスに気が付いたら早めに対処することが大切です。